TIME IS MONEY

節約しすぎ

大学一年生になり、宮城から出てきて初めての一人暮らしがスタートしました。講座を開設して、自分のキャッシュカードを持ち、月額5万の奨学金で生きていくことに。

 

私の奨学金は返済不要の給付型ではなく、利子付き貸し付けの奨学金だったため、完全な借り物でした。そのためどうしても、奨学金=借金 のイメージ(実際そうなんですが)強くて、さらに借金=使っちゃダメな物 という偏見から「奨学金を使うことは絶対にしない」という変な覚悟ができていました。

 

奨学金を使わずに生活していくためにはバイトをして稼ぐしかないです。(これしか考えられなかった。)大学の後にバイトをして生活費分を稼ぎ生きていく構造です。それでもいうほど稼ぐこともできず(働きたくもなく)、大体月2~4万ぐらいの収入でした。

 

そんな少ない資本をできるだけ残しておくために、ひたすら節約しました。夜飯は袋ラーメンやカレー作り置きで一日300円を目指して。水はほとんど出さない。寒くてもエアコンをつけない。ペットボトルはもちろん買わない。そうして月2万(光熱費抜きですが)ほどに押さえた月もありました。

 

今思えば、ばからしいです。

 

 

別のところでコストが発生している

 節約絶対の考え方はやめました。特に最近は外食、イベント、移動手段に積極的にお金を使っています。どこからお金が出ているかというと、一年生の頃頑張って貯めた奨学金です。(笑)

 

なぜ節約(当時の自分の考える節約)をやめたかというと、圧倒的に不便(コスト)が大きいということに気づいたからです。

 

実は過剰な節約はいろんなところで別のコストが発生しています。

 

例えば、夕飯を一日300円に押さえること。

 

しかし、レシピを考えること、調理すること(私は料理が好きではないので)、米を炊くこと、食器を洗うこと、それらすべてにかかる時間、全部が私にとってはコストになり得ます。精神的な負担のコストと時間のコストです。特に時間のコストのダメージは甚大です。

 

外食したりコンビニでかって済ませるとコストは一食600円以上かかります。なので、財布から出て行くお金の量は多いです。しかし、上記で述べた他のコストが大きく押さえられます。

 

得られたその時間で自分に投資することができれば、そっちの方がよっぽど生産的です。

 

次に、もっとわかりやすい例。当時、秋が来て本格的な冬が到来してくる頃、軽量鉄骨造のめちゃくちゃ寒いアパートでエアコンをつけずに生活しました。

 

風邪引きました。

 

高校時代ばりばり野球やって風邪なんか引かない元気坊主だったのに。

栄養を取ってないことも影響していたんだと思います。

 

エアコンつけて発生するコストを惜しんだことで、風邪が原因で薬代がかかり、QOLがさがり、しかも一週間ぐらい引きずりました。

 

二つの例のどちらも、実はあえてお金使うことで時間の確保、健康の維持などのリターンがありました。これらから私は “時間を買う” という感覚を理解しました。

 

 

時間の価値

お金は何かしらの価値を得るための道具です。パスタの材料を買うのはおいしいという満足感や満腹感を得るため、白シャツを買うのは清楚な印象の自分になるため、イベントに参加するのは新しい楽しい人に会うため、タクシーに乗るのは快適な空間と時間を確保するためです。

 

個人的に特に重要なことが、時間を買う感覚だと思ってます。

 

先述の経験においても、タクシーの例においてもわかるように、時間は買えます。

 

時間はそのとき限定の物で、過ぎてしまったら取り戻すことができないため、普段当たり前にそこに存在しているため気づきにくいですが、最も価値の大きい物です。

 

なので私の考えですが、普段から時間を買うためにお金を使うという意識をしていることが、有意義な生活につながるのではないかと。

 

経営においてもこの感覚は重要になってくると思ってます。誰でもできる業務や自分のできないことはコストを払ってでも借りてくることができれば、その他の替えのきかない業務に取り組むことができます。このことは人の時間を買うということなのかなと思ってます。人の時間を買えれば、自分の時間は24時間以上になるので、人よりできることが増えます。

 

 

 

 

考え方を変えてからほんとに生活が有意義になりました。空いた時間でnewspicksを読む時間にさけるし、事業を磨くこともできるし、ゲームで息抜きもできるし、です。

 

最近はTimebankなどのサービスで時間の価値が見えるようになってきたので、よりTIME IS MONEY がわかりやすくなっていくのかなとも思ってます。

 

 

 

今の感覚が正しいか、1年生のころ方が正しいかは置いといて、現状では今に満足しております。

 

今後はもっと時間を買うスキルを洗練させること、買った時間を最大限活用することができるように訓練していければと思っております。